性欲が強くて勉強できません
相談者 女子浪人生 18歳
18歳の女子浪人生です。今、私は性欲が強いんじゃないかと悩んでいます。
小さい頃から性に関して関心があり、自分でも不思議でした。自慰行為をしては、嫌悪感にさいなまれたりもしました。今は自分の行為を、自分で理解出来るようになりましたが、情けなくなってしまいます。何より今一番困るのは、性欲が強いために勉強が出来ないということです。
自習室にいるときは別ですが、家にいるとそういう行為に逃げているような気がします。性に関してはこれから大人になれば、いくらでもそういう機会はあるでしょうが、勉強は今一番やらなければいけないことですし、私自身も勉強が好きなのでそのようなことばかり考える時間を持ちたくありません。
女性も男性のように性に関心を持ったり、性欲が強かったりするのは当たり前だとは思いますが、私はまだ子供なのにそんなことばかり考えるのは少し不謹慎だと思ってしまいます。
私はまだ性交渉を持ったことはありません。いたずらに性交渉を持つべきじゃないという思いが性欲が強いこととつながっているのでしょうか?
いまは時期的に性欲が強いんだろうと思うのですが、どううまく自分と付き合っていけばいいのか、同じ女性として上野千鶴子さんにご意見、アドバイスいただければと思います。
むずむずしたら自分でほぐしましょう
回答者 社会学者 上野千鶴子
回答者のご指名を受けて、光栄です。下ネタに強い、と思われたんですね、アタリです。
あなたは性欲が強いとか。どうしてそう思ったんですか?だれかと比べてみたんですか?
だれでも小さいときから性に関心を持っていますし、その関心はだんだん強くなります。18歳はとうてい「子供」とはいえません。他人とくらべてどうかはわかりませんが、おそらく人生のなかでいちばん体力とともに性欲の強い盛りじゃないでしょうか。男性に聞くと、20歳くらいがピークでそれから性欲は衰えるいっぽうだそうですよ。
性欲と性交渉とはちがいます。性欲は相手がいなくても満たすことができます、性交渉は対人関係を強める欲望だから、こちらはすこしやっかいですね。相手が同意しないと成りたちませんから。でもあなたにあるのは性交欲ではなく性欲でしょう?それなら話はかんたんです。むずむずしてきたら、肩こりをほぐすように自分で緊張を解いてあげましょう。江戸時代には「自行安味(じこうあんま)」とも呼ばれていたくらいですから。
マスターベーションを「自瀆(じとく)」と読んで撲滅しようとしたのは明治人、それを「自慰」というやさしいことばに呼びかえたのは大正期の性科学者たちです。
青柳有美はマスターベーションを「人工遂情」と訳して「気がはきはきして頭がすっきりする」と書いています。セックスのよいところは必ずフィニッシュがあること。それにマスターベーションは妊娠の心配もないし、だれにも迷惑がかからないのだから、すっきりしてから勉強に向かうほうが集中できるでしょ?
セックスには2種類あって、マスターベーションは自分の身体とのエロス的な関係、性交は他人とのエロス的な関係のことです。どちらかがどちらかの代用をすることはできません。自分の身体のエロス的な使用のしかたを知らない人が、他人の身体とエロス的な関係を結ぼうなんて、無免許運転みたいなものでふらちです。自分のエロスのツボをよぉーく学んでおくと、実際に相手のあるセックスをしたときに、そのセックスのクオリティーのよしあしがよくわかりますからね。己を知り、敵を知らば百戦あやうからず。あれ?性交は闘いじゃありませんでした。セックスを他人を支配したり侮辱したりするために使う輩もいるけど、これもふらちですね。
相談者 女子浪人生 18歳
18歳の女子浪人生です。今、私は性欲が強いんじゃないかと悩んでいます。
小さい頃から性に関して関心があり、自分でも不思議でした。自慰行為をしては、嫌悪感にさいなまれたりもしました。今は自分の行為を、自分で理解出来るようになりましたが、情けなくなってしまいます。何より今一番困るのは、性欲が強いために勉強が出来ないということです。
自習室にいるときは別ですが、家にいるとそういう行為に逃げているような気がします。性に関してはこれから大人になれば、いくらでもそういう機会はあるでしょうが、勉強は今一番やらなければいけないことですし、私自身も勉強が好きなのでそのようなことばかり考える時間を持ちたくありません。
女性も男性のように性に関心を持ったり、性欲が強かったりするのは当たり前だとは思いますが、私はまだ子供なのにそんなことばかり考えるのは少し不謹慎だと思ってしまいます。
私はまだ性交渉を持ったことはありません。いたずらに性交渉を持つべきじゃないという思いが性欲が強いこととつながっているのでしょうか?
いまは時期的に性欲が強いんだろうと思うのですが、どううまく自分と付き合っていけばいいのか、同じ女性として上野千鶴子さんにご意見、アドバイスいただければと思います。
むずむずしたら自分でほぐしましょう
回答者 社会学者 上野千鶴子
回答者のご指名を受けて、光栄です。下ネタに強い、と思われたんですね、アタリです。
あなたは性欲が強いとか。どうしてそう思ったんですか?だれかと比べてみたんですか?
だれでも小さいときから性に関心を持っていますし、その関心はだんだん強くなります。18歳はとうてい「子供」とはいえません。他人とくらべてどうかはわかりませんが、おそらく人生のなかでいちばん体力とともに性欲の強い盛りじゃないでしょうか。男性に聞くと、20歳くらいがピークでそれから性欲は衰えるいっぽうだそうですよ。
性欲と性交渉とはちがいます。性欲は相手がいなくても満たすことができます、性交渉は対人関係を強める欲望だから、こちらはすこしやっかいですね。相手が同意しないと成りたちませんから。でもあなたにあるのは性交欲ではなく性欲でしょう?それなら話はかんたんです。むずむずしてきたら、肩こりをほぐすように自分で緊張を解いてあげましょう。江戸時代には「自行安味(じこうあんま)」とも呼ばれていたくらいですから。
マスターベーションを「自瀆(じとく)」と読んで撲滅しようとしたのは明治人、それを「自慰」というやさしいことばに呼びかえたのは大正期の性科学者たちです。
青柳有美はマスターベーションを「人工遂情」と訳して「気がはきはきして頭がすっきりする」と書いています。セックスのよいところは必ずフィニッシュがあること。それにマスターベーションは妊娠の心配もないし、だれにも迷惑がかからないのだから、すっきりしてから勉強に向かうほうが集中できるでしょ?
セックスには2種類あって、マスターベーションは自分の身体とのエロス的な関係、性交は他人とのエロス的な関係のことです。どちらかがどちらかの代用をすることはできません。自分の身体のエロス的な使用のしかたを知らない人が、他人の身体とエロス的な関係を結ぼうなんて、無免許運転みたいなものでふらちです。自分のエロスのツボをよぉーく学んでおくと、実際に相手のあるセックスをしたときに、そのセックスのクオリティーのよしあしがよくわかりますからね。己を知り、敵を知らば百戦あやうからず。あれ?性交は闘いじゃありませんでした。セックスを他人を支配したり侮辱したりするために使う輩もいるけど、これもふらちですね。


